“What’s New in Windows Phone 8.1を読んで(その5)”の続きです。
データ・ストレージ関連
Windows.Storate API
Windows Phone 8.1ではストリームベースのファイル関連を除いてWindows.Storage APIをフル実装しています。 このため、File Pickerを使って開いたり保存するファイルを選択できます。 ただし、メモリが少ない端末ではFile Pickerから戻ったときにアプリが終了してしまっている可能性が あるため、別のFile Pickerが用意されています。
ローミング
Windows Phone 8.1でデータローミングのサポートも追加されています。 ローミングはロック画面が表示されて端末がビジーでないときだけ発生します。
ローミングの利用にあたっては設計上の考慮があります。
- アプリのローミングデータは100KBに制限されている。実際のコンテントではなくその参照を使うこと。
- データが内部的に整合性が取れて、自動的に同期されるように、設定値のグループとするか、1つのファイルとしてデータを調整すること。
- ローミングの結果データが変更されたことを示すDataChangedイベントを扱うこと。
共有コントラクト
Windows Phone 8.1で共有コントラクトが実装されていますが、 Windowsストアアプリとは異なります(チャームがないため)。 共有はURI、ファイル、bitmapが使えます。
SDカード
Windows Phone 8では読み取り専用でSDカードにアクセスできましたが、 Windows Phone 8.1では読み書きができます。 アプリがファイルにアクセスできるのは、そのファイ種別のハンドラとして アプリが登録された場合です。
テストのために、SDカードのエミュレータが Windows Phoneエミュレータに含まれています。
まだ変更点があるため、次の記事に続けます。