BUILD 2014の基調講演でWindows Phone 8.1 (WP8.1)が発表されましたね。Channel 9で公開されている動画を見ると、多くの新機能・機能変更があって追い切れないくらいです。
一方、Windows Phone Dev Centerでは“What’s New in Windows Phone 8.1”が公開されて、変更点がまとめられています。これを読みながら、Windows Phone 8.1でのアプリ開発の姿を見ていけたらと思います。
Windowsストアアプリへの収斂
原文では"Platform convergence with Windows Store apps"。
今回の変更点でもっとも影響の大きなものは、Windows 8.1のストアアプリとの統合が大きく進んだことだと思います。 WP8にもWindows Runtime APIが搭載されていましたが、使えないAPIがあったりとストアアプリとの差異がありました。 WP8.1ではその差異の大部分が解消されて、ストアアプリと開発プラットフォームが統一されたようです。
共通化された項目として3点挙げられています。
変更点1:アプリケーションモデル、ライフサイクル
WP8.1アプリの実行状態がストアアプリと同じになって、イベントも共通化されています。 このためストアアプリと同じコードを使えるようになっています。
また、バックグランドタスク実行のプログラミングがストアアプリと共通化されています。
詳しく情報は以下にあります。後日に内容を見ていきます。
変更点2:マニフェスト、ビルド、デプロイ
WP8まではアプリケーションはxap形式ファイルで配備されていましたが、 Windows 8.xで使われているWP8.1ではappx形式ファイルに変更されています。
また、申請前のチェックツールがWindows App Certification Kitに変わっています。
変更点3:XAML
XAMLの名前空間がストアアプリのXAMLと同じになっています。
私個人としては、Windows PhoneはWindows RTタブレットの画面が小さくなった1バージョンとして扱われるべきと 思っていたので、この統合は歓迎です。
これからは、WinRTを使ってPhoneとタブレット・PCの両方をターゲットとしたアプリ開発を進めていきたいです。