Bottle Web Framework on Python Tools for Visual Studio (1)

Posted by 技術ブログ by Strawhat.net on Monday, November 10, 2014

Python Tools for Visual Studio (PTVS) 2.1では複数のWebフレームワークを使ったWebプロジェクトテンプレートが提供されています。 ここでは、シンプルな構成のBottleを使ったWebアプリケーション作成を見ていきます。

PTVS2.1のBottle Webプロジェクト

PTVS2.1のプロジェクトからBottle Webプロジェクトを選択します。 Pythonでは標準に含まれないライブラリをインストールする方法として2通りがあります。

  1. virtualenvなどのツールを使ってプロジェクトごとに作成したLib/site-packagesフォルダにインストールする(当該プロジェクトで利用可)
  2. Pythonの導入フォルダにあるLib/site-packagesフォルダにインストールする(全プロジェクトに利用可)

通常は、プロジェクト毎に異なるパッケージへの依存性を考慮して、前者のプロジェクト個別へインストールします。

Bottleプロジェクトを作成するとダイアログが表示されて、必要なパッケージをどのようにインストールするか確認されます。

Bottleパッケージのインストール方法の選択

“Install into a virtual environment"を選択するとプロジェクト個別に、“Install into Python 3.4"を選択するとPython全体にインストールされます。ここでは前者のプロジェクト個別の仮想環境への導入を選びます。仮想環境の作成のダイアログが表示されるので、そのままCreateを押します。

仮想環境の追加

プロジェクトの作成と、仮想環境への必要パッケージの導入が終わると、ソリューションエクスプローラは以下のようになります。Bottle WebプロジェクトはviewsフォルダのTPLファイル、app.py、routes.pyから構成されます。

ソリューションエクスプローラ

またstaticフォルダにはスタイルシート、フォント、JavaScriptファイルが配置されます。

ソリューションエクスプローラ(staticファイル)

Bottle Webアプリケーションを構成するファイルの内容を見る前に、まずこのまま実行してみます。Visual Studioの画面上部にある"Internet Explorer"ボタンを押してデバッグ実行してみます。

デバッグ実行

アプリが起動するとWebサーバが実行されて、続けてInternet Expolorerが起動されてWebアプリケーションが表示されます。

デバッグ実行の結果

Bottleフレームワークの特徴として、標準のテンプレートがResponsiveであることが挙げられます。Webブラウザの幅を狭めると、それに応じてメニューが右上にたたまれて、画面の各表示要素が縦に並ぶよう画面構成が変更されます。

Responsive対応

次回は、Bottle Webアプリケーションの構成ファイルの内容を見るともに、Webアプリケーションを作成する流れを見ていきます。