Windows Phone 8の新機能(2) ソフトウェア編

Posted by 技術ブログ by Strawhat.net on Tuesday, January 1, 2013

Windows Phone 8の新機能紹介のソフトウェア編です。こちらもたくさんの変更点があるため、主要なものを紹介します。APIの利用方法などは、順に紹介していきます。

参考: Windows Phone 8の新機能
参考: Windows Phone SDK 8.0の新機能

ソフトウェア関連の変更点

Windows 8とのAPIの共通化

これまでの.NETベースのAPIに加えて、Windows RTのAPIが追加されています。

ウォレット

いわゆる「おさいふケータイ」機能で、クーポンやカード情報を管理するハブが搭載されています。

ルーム、グループ、マイファミリー

カレンダー、フォトアルバム、グループチャット、およびメモを、 他のルームメンバーと非公開で共有できる場所です。 他メンバーは招待されることで、ルームになる情報を見られるようになります。

people-concept-rooms

スタート画面

WP7.5までは同じ大きさのタイルを並べられませんでしたが、 WP8では3種類のタイルを切り替えることができます (2種類は必須、横長のサイズはオプション)。

general-screen-start-screen

バックアップ

Microsoftアカウントでログインしている場合、クラウドに端末のデータを保存します。 対象となるデータは以下の通り。

  • 電話にインストールしたアプリ一覧。アプリ自体も保存対象。
  • 通話履歴。
  • テーマカラー。
  • 電話で設定したアカウント。
  • Internet Explorerのお気に入り。
  • 写真、メッセージング、メール + アカウント、場所、 Internet Explorer、ロック画面、音声などを含めた、電話に関する設定。
  • SMS メッセージ。自動バックアップのON/OFFを切り替え可能
  • 写真、ビデオ。SkyDriveへの自動バックアップのON/OFFを切り替え可能。また品質の選択も可能。

カメラ

レンズを使って、撮影した写真の編集機能を呼び出すことができます。

ロック画面

ロック画面の背景を表示するアプリケーションの選択、 カウンター(新着メール数など)に表示するアプリケーションの選択が可能になりました。

lockscreen-screen-general

SMSでの位置情報・連絡先の共有

音声への対応

これまでにも音声認識や音声合成の機能がありましたが、WP8で日本語に対応しています。 音声でアプリを制御するコマンドを定義したり、音声を話すことができるようになります。

キッズコーナー

子供がWindows Phone端末を触ってもいいように、見せてもよい ゲーム・アプリ・ミュージック・ビデオを設定して、専用の画面を表示できます。

新マップ

マップがNokiaマップに変わっています。日本は対象外のため、現在のところ真っ白です。 SDKのMapコントロールも新しいマップに対応したものが提供されました。

SIPの機能向上(ワードフロー)

入力ミスを自動的に訂正して、正しいと思われる語句が変換候補に出るようになっています。 入力ミスをしても正しい語句を入力できるので、ストレスが軽減されています。

OneNoteが独立したアプリに

次回からの記事では、ハードウェア・ソフトウェアの変更点について、アプリケーションでの対応について説明をしていきます。