Windows Phone 8の新機能紹介のソフトウェア編です。こちらもたくさんの変更点があるため、主要なものを紹介します。APIの利用方法などは、順に紹介していきます。
参考: Windows Phone 8の新機能
参考: Windows Phone SDK 8.0の新機能
ソフトウェア関連の変更点
Windows 8とのAPIの共通化
これまでの.NETベースのAPIに加えて、Windows RTのAPIが追加されています。
ウォレット
いわゆる「おさいふケータイ」機能で、クーポンやカード情報を管理するハブが搭載されています。
ルーム、グループ、マイファミリー
カレンダー、フォトアルバム、グループチャット、およびメモを、 他のルームメンバーと非公開で共有できる場所です。 他メンバーは招待されることで、ルームになる情報を見られるようになります。
スタート画面
WP7.5までは同じ大きさのタイルを並べられませんでしたが、 WP8では3種類のタイルを切り替えることができます (2種類は必須、横長のサイズはオプション)。
バックアップ
Microsoftアカウントでログインしている場合、クラウドに端末のデータを保存します。 対象となるデータは以下の通り。
- 電話にインストールしたアプリ一覧。アプリ自体も保存対象。
- 通話履歴。
- テーマカラー。
- 電話で設定したアカウント。
- Internet Explorerのお気に入り。
- 写真、メッセージング、メール + アカウント、場所、 Internet Explorer、ロック画面、音声などを含めた、電話に関する設定。
- SMS メッセージ。自動バックアップのON/OFFを切り替え可能
- 写真、ビデオ。SkyDriveへの自動バックアップのON/OFFを切り替え可能。また品質の選択も可能。
カメラ
レンズを使って、撮影した写真の編集機能を呼び出すことができます。
ロック画面
ロック画面の背景を表示するアプリケーションの選択、 カウンター(新着メール数など)に表示するアプリケーションの選択が可能になりました。
SMSでの位置情報・連絡先の共有
音声への対応
これまでにも音声認識や音声合成の機能がありましたが、WP8で日本語に対応しています。 音声でアプリを制御するコマンドを定義したり、音声を話すことができるようになります。
キッズコーナー
子供がWindows Phone端末を触ってもいいように、見せてもよい ゲーム・アプリ・ミュージック・ビデオを設定して、専用の画面を表示できます。
新マップ
マップがNokiaマップに変わっています。日本は対象外のため、現在のところ真っ白です。 SDKのMapコントロールも新しいマップに対応したものが提供されました。
SIPの機能向上(ワードフロー)
入力ミスを自動的に訂正して、正しいと思われる語句が変換候補に出るようになっています。 入力ミスをしても正しい語句を入力できるので、ストレスが軽減されています。
OneNoteが独立したアプリに
次回からの記事では、ハードウェア・ソフトウェアの変更点について、アプリケーションでの対応について説明をしていきます。