“What’s New in Windows Phone 8.1を読んで(その6)”の続きです。
開発ツール関連
Windows Phoneエミュレータ
Windows Phone 8.1エミュレータは複数解像度、マウスでのマルチタッチ入力が追加されていて、 ネットワーク周りも改善されています。
エミュレータの"Additional Tools"を使って、アプリの多くの機能をテストして、 実行時の条件をシミュレートできます。SDカードのシミュレーション、地図上で経路を移動したり、 センサーを止めたり、通知を送ったり、異なるネットワーク速度でテストしたりできます。
Windows Phone Developer Power Tools
Visual Studio 2013のツールメニューからWindows Phone Developer Power Toolsを起動できます。 これは、アプリの反応性やリソース消費を監視したり、クラッシュ時にデバッグしたりできます。
他のVisual Studioツール
Windows Phone 8.1では、デバッグ、テスト、プロファイリングの機能が Visual Studioに組み込まれています。
既存のコマンドラインツール(Isolated Storage Explore, 配備ツール、 端末登録ツール)はまだインストールに含まれています。 また"Simulation Dashboard"はサポートされていなく、Windows Phone 8.1用に 更新されていません。
後方互換性について
Windows Phone 8をターゲットに作られたアプリは、Windows Phone 8.1で再発行なしで動作します。 Windows Phone 8の開発ドキュメントはMSDN上で公開され続けます。 また、Windows Phone 8.1で導入された新機能で、 Windows Phone 8向けアプリがWindows Phone 8.1端末で動作してるときは 利用可能なものがいくつかあります。
これで“What’s New in Windows Phone 8.1”に書かれていた事項を全て見終えました。 大きな変更点として、Windowsストアアプリとの統合アプリケーションモデルの導入がありますが、 他にもAPIが共通化されたことでWindows Phoneアプリのコードの書き方が替わってくるかと思います。
Windowsストアアプリを作成した経験があれば移行コストは低そうですが、 そうでない場合は最初はやや学習コストを払う必要があります。 ただ、電話、タブレット、そしてデスクトップPCと共通化されたアプリを構築できるようになるので、 そのコストを払うだけの価値はありそうです。
設計やPG開発でいろいろと調査・検討することがありそうですが、 このブログで随時まとめていきたいと思います。